天丼(てんどん)とは、タレに潜(くぐ)らせた天麩羅(てんぷら)をご飯の上に乗せた、「丼(どんぶり)もの」と呼ばれる日本食の一種です。
醤油ベースの甘辛だしで煮た玉ネギの上に、食べやすい大きさに切った豚(とん)カツを乗せ、卵でとじたものを三つ葉などの薬味と一緒に、丼(どんぶり)に盛った白いご飯の上に盛り付けた丼物(どんぶりもの)がカツ丼です。
ざる蕎麦(さるそば)は冷やした蕎麦(そば)をつゆに付けて食べる、蕎麦(そば)の一種です。ツルツルとした喉越し(のどごし)にコシと呼ばれる独特の歯ごたえ、蕎麦粉(そばこ)とつゆがかもし出す絶妙な風味が、江戸時代から親しまれてきた伝統食でもあります。
けんちん汁(けんちんじる)は、日本各地で食べられている家庭料理の一種です。一般的には、様々な野菜がたっぷり入っていて、シンプルに醤油で味付けされた澄(す)まし汁のことを言います。そういう点では、和製バーレー・スープ(大麦のスープ)と言ってもいいかもしれません。熱々のけんちん汁は、寒い季節に体の中も外も温めてくれる、冬の楽しみの1つでもあります。
あんみつ(餡蜜)のデラックスバージョンとして知られるクリームあんみつは、サイコロ状に切った寒天に黄桃、みかん、パイナップルといったカットフルーツと、白玉、ぎゅうひ、更にアイスクリームをトッピングして食べる、日本を代表するひんやりスイーツです。長い間、日本全国(にほんぜんんこく)で親しまれて来たデザートで、特に湿気(しっけ)が高くて暑(あつ)い夏には、それを和(やわ)らげてくれるスイーツとして喜(よろこ)ばれて来ました。