その他に夜明かしをできる場所
ラブホテル
(一泊一室5000円から、休憩は一室4000円前後から)
最近では、ブティックホテルやファッシションホテルとも呼ばれるこのタイプのホテルは、カップルに周囲から邪魔されずに過ごせる場所を提供する物です。ですから、基本的には旅行者のための宿泊施設ではありません。
そのため、室内には大きなダブルベッド、バスルーム(ガラス張りだったりします)、それからビデオを見るためのテレビ(どんなビデオかはお分かりでしょう)等の設備が整っています。昼間、短時間(大体2時間位の所が多いような...)での利用もできますし、泊る事もできます(たいてい午後10時頃からの所が多いようですが、ホテルによって異なります)。
日本全国どこにでもあって、派手な看板がある事と一風変わった外観の所が多い事から、一目瞭然です。まあ、モーテルのような物だと思っていただければ、当たらずしも遠からずといったところでしょうか。
カプセルホテル
(一泊1人3000円から5000円前後)
ホテルと言うには語弊があるかもしれませんが、こちらは一応宿泊専用の施設です。ただし、ホテルの部屋の代わりにここにあるのはカプセルの列ですが。
それぞれのカプセルが列車の寝台のようになっていて、その大部分がベッドそのものという造りになっています(大体想像がつくと思いますが)。そしてその中にテレビと電話がついています。カプセルの中は動き回るには狭すぎますが、慣れると意外と居心地が良かったりするかもしれません。ちなみに、トイレとお風呂は共同です(稀ですが、お風呂やサウナが付いていない所もあるようです)。
サウナ
(一泊1人3000円から5000円前後)
カプセルホテルとほぼ同じものです。もともとフィンランドのサウナから名前をとったものですが、日本でサウナと呼ばれている物は本場の物とはかなり違っているようです。
サウナと言うと、日本では大きさも種類も様々な熱い水蒸気風呂の事を意味します。よく健康ランドやスーパー銭湯などの入浴施設に併設されていたりもしますが、これもサウナと呼びます。また、そのような設備のある宿泊可能な施設全般を指す言葉としても知られています。
サウナやカプセルホテルは、本来は旅行者向けの宿ではなく、日本のサラリーマン達が最終電車に乗り遅れてしまった時などに(タクシーで自宅まで帰るよりも安上がりだったりするので)、よく利用する物です。大体、大きくて派手なサウナの看板の下には、共同のお風呂とサウナに、カプセルや休憩室などの仮眠の取れるスペースが用意された、カプセルホテルのような施設があるのが常です。
また、カプセルホテルもそうですが、このようなお風呂絡みの施設では、基本的に「入れ墨、暴力団、泥酔者」は御法度となっていますので、タトゥーをしている方は気を付けて下さいね。
マンガ喫茶(コミックカフェ)
(1人一時間400円前後から)
マンガ喫茶は宿泊のための施設ではありませんが、その多くが翌日の朝まで夜通し営業している(24時間営業の所もあります)事から、とりあえず夜を明かす場所として活用できます。ここでは数多くのマンガや雑誌を豊富に取り揃え、それらを読むスペースと共に提供してくれます。それだけでなく、テレビゲームをしたり、CDを聴いたり、DVDを見たり、高速ケーブルのインターネットを利用することもできます。
飲み物はたいてい無料で、セルフサービスのドリンクバー形式になっている所が多く、お腹が空いたら、お弁当や軽食をそれ程高くない値段で注文する事もできます。また、あまりお金を使いたくない人は、食べ物や飲み物を持ち込む事もできます。もともと、宿泊用に作られたものではないのでベッドはありませんが、大きな店鋪ならコインシャワーや、各種有料サービスがある所もありますし、その他にも色々便利なグッズが店内で販売されていたりもします。
ファミリーレストラン
(一品300円から2000円前後まで様々)
名前から推測できるかもしれませんが、ファミリーレストランとは24時間営業のチェーンのレストランのことです。日本全国どこでも駅前や街道沿いに見つけることができます。料理の値段は市価よりも若干高め(個人的にはそう思います)ですが、広い座席や24時間営業してるという便利さを考えると、それも納得できる範囲内ではないでしょうか。また、多くの店鋪では写真入りで簡単な英語が添えられた、分かり易いメニューが用意されています。
カラオケボックス
(1人一時間200円から1500円前後)
数人でカラオケを歌える小さな個室を提供してくれます。
それぞれの個室にはカラオケの機械とテーブルとソファとインターフォンがあって、軽食や飲み物(アルコールの入ったものとソフトドリンクの両方)を、各部屋のインターフォンから注文することができるようになっています。食べ物や飲み物の値段は通常カラオケボックスの外より高めですが、ほとんどのボックスでは食べ物や飲み物の持ち込みは厳しく禁じられています。
営業時間は昼の12時頃から翌日の早朝4時か5時頃までの所が多いようです。旅行者のための宿泊施設ではないので、ベッドやシャワーなどのような設備は一切ありません。